市長あいさつ
どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってくる季節を迎えました。
市民皆様にはスポーツの秋、収穫の秋、食欲の秋など、それぞれの秋を堪能してお楽しみのことと思います。
先日、芸術の秋にふさわしく、甲南町希望が丘在住の画伯、岩下哲士さん・愛称「哲ちゃん」が市へ絵画をご恵贈くださいました。いただいたのは「七つの子」というタイトルで、ふくろうと七羽の子がクレパスと水彩を使って描かれたもので、大胆で意表をつく構図のなかに、優しく見る者の心を和ませてくれる力作です。この作品は、甲南町で行なわれた個展の会場で、会場の皆様の見守る中、一気に気迫で書き上げられた作品です。
岩下さんは、1歳半のときに急性小児片まひを発病されましたが深い家族愛に支えられながら、小学3年の頃から絵に親しまれました。その後、次第に才能を開花され、現在では、中学1年の美術の教科書にも岩下さんの絵が紹介され、また数々のテレビ番組にも出演されるなど高い評価を得ています。
今までに描かれた1,500点にも上る作品の一つひとつについて、それぞれを描いた時の状況や、その時の思いを克明に覚えておられるというお話を聞き、作品集を拝見していますと、一つひとつの絵の中に物語が詰め込まれているようで、その感性のすばらしさに感動しました。
生き生きとエネルギーに満ち溢れた“哲ちゃん”の今後のご活躍に期待しています。
お寄せいただいた「七つの子」は、改修後のあいこうか市民ホールに飾らせていただく予定をしていますので、皆様もぜひご覧いただきたいと思います。
平成18年9月
甲賀市長 中嶋 武嗣